キノコ採りは処罰対象なのに 海産物窃盗は対象外?
野党の反対を押し切り、国会に上程された「共謀罪」(テロ等準備罪)法案。日本共産党や民進党の追及でこの法案のずさんさと危険性が浮き彫りになってきました。
安倍政権は「テロ対策に必要」と主張していますが、しかし、法案の対象犯罪277には、著作権法違反、出資法違反や森林法違反など「テロ」とは無縁のものも多く挙げられています。保安林でキノコを採ると森林法違反の共謀罪で処罰の対象となるのに、「海産物窃盗はなぜ対象となっていないのか」犯罪の基準のずさんさが明らかになりました。
「花見か?犯罪の下見か?」弁当か双眼鏡かで判断(金田法務大臣)
日本共産党の藤野保史議員が、「桜並木を歩くのが花見か犯罪の下見か、どう判断するか」質問したところ金田法務大臣は、目的に加えて「携行品などで区別できる」として、「ビールと弁当で花見、地図と双眼鏡で犯罪の下見」と答え、藤野議員の「バードウオッチングの場合もあり、区別にならない、区別には内心を調べる必要があり、内心の自由を侵す憲法違反の法案である」と厳しく指摘しました。
もの言えぬ監視社会(盗聴、盗撮、尾行、密告)拡大
警察が犯罪を「計画」「準備」しているとみなせば、犯罪が起きてもいない段階から国民を捜査の対象にして取り締まることができる。警察による盗聴、盗撮、そのために尾行監視そして密告の奨励でもの言えない監視社会が作られてしまいます。