福岡県八女市大字龍ケ原が私の故郷です。村は戦後、中国大陸や満州から内地に移住してきた人たちによって開墾されました。
中国大陸や満州から帰国した人たちが集まれば戦争前の大陸での生活、終戦直後の混乱したようす、引揚げ船で日本に着くまでの苦労話です。父と母が台湾で空襲に遭った話も聞きました。両足がない傷痍軍人の姿も見ました。
村に旧陸軍航空隊基地跡地があり兵舎と倉庫が残っていました。戦争は二度と嫌だ、怖かったという話を聞きました。沖縄県石垣島生まれだった母は「終戦前に沖縄に帰っていたら命が危なかった。生きていなかったかもね」と話していました。故郷は共産党の活動に参加する「心の土壌」でもあります。
(長浜・高巣)