今年7月の参議院選挙は、野党と市民が国政史上初めて全国的規模で選挙協力をした、歴史的選挙でした。戦争法強行採決直後から始まった野党共闘は市民運動の後押しであっという間に広がり、32の1人区すべてで野党統一候補を実現し、そのうち11選挙区で勝利をおさめました。野党共闘に奮闘した日本共産党は改選3議席を6議席に倍増しました。
野党共闘はアベ政権の脅威!
広がる共闘に脅威を覚えた安倍首相は、公示後1人区に自ら2度も3度も入り「若芽のうちに摘み取れと」と共闘つぶしの先頭にたちました。さらに青森など重点区には応援弁士などを「集中砲火」と称して大動員、でも勝てませんでした。
東北では青森県など5県で統一候補が勝利しました。沖縄では自民党の国会議員はゼロになりました。そして野党と市民と連帯が神奈川県の「withあさか」の様に全国に広がりました。
重要問題を国民に隠して
アベ政権は参議院で憲法『改正』に必要な議席を得たと勝利宣言をしました。選挙中アベノミクスを都合の良い数字を並べて宣伝する一方、戦争法、改憲、沖縄基地、TPPなど大争点を一切語らないで隠しました。選挙が終わると直ぐ言い出し、いわば国民を“だまし討ち”にしました。 憲法改定ではいきなり自民党改憲案の討議を提案する、内戦状態の南スーダンに自衛隊を11月に派遣の準備を進めるなど次々暴走しています。
野党共闘は希望の“統一戦線”
9月23日共産党、民進党、社民党、生活の党、沖縄の風の党首・代表会談が開かれました。これまでの合意を確認し、総選挙も「できる限りの協力」することを確認しました。これにもとづいて10月の衆議院補選(東京10区、福岡区)で統一候補が決まりました。日本共産党は綱領に統一戦線の方針を決め、その実現ために努力してきました。
この統一戦線(野党共闘)はまだ始まったばかりで、さまざまな未熟さを抱えていますが、大いなる未来を持っている希望、前進させるためにあらゆる知恵と力を」と志位委員長は訴えています。