文子さん:安倍さんは日本の経済は良くなったと胸を張っている、ほんと?
金沢君:いやいや実際に賃金は少しもアップしてない。年収200万円以下のワーキンプアと言われる人は史上最高1139万人になった。他にも生活保護、介護など社会保障、教育費などの切り下げで庶民の生活は深刻な状況だ。
文子さん:でもアベノミクスは成功と宣伝しているよ。
金沢君:アベノミクスは、大企業が儲かればそれが国民に行き渡るといって、法人税減税や金融緩和など大企業優遇政策を「大胆」に行った。これで大企業や一部のお金持ちは大儲けをしたが、そのおこぼれは国民に来なかった。
文子さん:どうすれば良いの?
金沢君:やることが逆で、消費税増税を止めて儲けている大企業が応分の負担をする、賃金を上げ、派遣労働を厳しく制限する、社会保障を厚くする、などなど国民の生活や懐を温めて経済の循環を良くすることが第一だよ。
1億総活躍社会で生活は良くなる?
文子さん:今度は「ニッポン1億総活躍社会」?
金沢君:そう、そのために、「新三本の矢」を打ち出した。これもまず法人税を更に引下げるなどで強い経済をつくり、子育て支援で出生率1.8とか、安心につながる社会保障だと言っている。が、『3世代同居』とか家族の支え合いの促進などで、深刻な貧困対策は後回し。財源の裏付けもなく「夢物語」どころか毒矢でしかない。
消費税10%軍事費にも
文子さん:再来年から消費税が10%になるけれど?
金沢君:消費税10%で経済はもっと落ち込むね。安倍内閣で防衛費は戦後最高の約5兆円になった。戦争法が成立し、アメリカの要請でいっそう軍備増強、その負担はみんな国民だ。当然社会保障などは切り下げないと財政が不足する。
文子さん:それでは、戦争法を廃止し、安倍政権を止めさせるしかないじゃないの。そのために頑張らなくちゃ。