米国訪問は何だったか
安倍首相は4月末新日米軍事協定(ガイドライン)をおみやげに訪米し異例な歓迎を受け米国議会で演説、日米首脳会談に臨みました。
安倍首相のこの訪米での言明は、簡略すればこんな様になるのでしょうか。
① 自衛隊をいつでも切れ目なく、地球規模で戦闘地域に派遣し、支援します。支援には武器使用もします。そのために必要な法案(戦争立法)をこの夏までに実現させます。
② 辺野古基地建設は翁長沖縄知事の反対もあるがやります。
③ 長い時間を要しているTPP交渉は日米両国のリードで早期妥結しましょう。
一方日本が起こした侵略戦争に「反省」の言葉はありましたが「おわび」はありませんでした。
「戦争する国づくり」を米国に誓う
米国の要請による自衛隊の海外派兵はイラクの様にその時々国会で審議していました。 しかし、これを政府の判断で何時でも戦闘地域にも派兵する。その地理範囲は、日本周辺おろか日米安全保障条約の「極東」も超えて地球規模です。
武器使用も憲法9条を全く無視。従来の『自衛』の枠を超えて『海外で戦争する国』に大転換です。
国会に提出も審議もない「戦争立法」を成立させると米国に約束。「一体どこを向いて政治をしているのか、日本の独立と主権をないがしろにする究極の対米従属」(日本共産党山下書記局長)です。
辺野古米軍基地建設の反対は沖縄知事選、総選挙で示された「オール沖縄」の総意です。これを踏みにじり米国に新基地建設を誓う、許されません。
平和は日本国民の願い
平和憲法のもと、日本は戦後70年戦争をしない国として世界から信頼を得てきました。
各種の世論調査では日本国民の大多数は平和が大切、憲法9条を守れ、と答えています。
安倍政権の「戦争立法」反対の一致点で、思想・信条の違いを超え、政党、団体・個人が広く共同してたたかい、打ち破りましょう。
世界に誇る憲法9条を守り平和な日本を築きましょう。