7月7日、ニューヨークの国連会議で人類史上初めての核兵器禁止条約を国連加盟国の約3分の2、122か国の賛成で採択しました。前文で「ヒバクシャ」や核実験被害者の「容認しがたい苦難と損害」を特記しました。同時に「市民的良心」を担う「ヒバクシャ」の役割も強調されました。核兵器は全面的に禁止され、違法化されました。条約に参加していない核兵器保有国とその同盟国も、政治的・道義的な拘束を受けます。
圧倒的な国際世論をつくりだし、核兵器保有国とその同盟国を包囲していくことが、「核兵器のない世界」への根本の力です。「ヒバクシャ国際署名」の取り組みがいよいよ急務になっています。
9月20日に条約の署名が始まります。政府は「署名することはない」と表明しており、被爆国として恥ずべき姿です。条約に調印し、批准する日本の政府・議会をつくるたたかいが大きな課題となります。
日本共産党は志位和夫委員長を団長に第1、第2会期とも国連会議に参加し、被爆国日本の国民の声を届け禁止条約実現を訴えました。
金沢区在住の被爆者である原田文子さんは、「私の兄は戦死、父を広島の原爆で亡くし私は被爆し苦しんできました。戦争は二度とあってはならない、させてはいけないという思いでずっと生きてきました。7月7日国連で賛成多数で条約が採択されたことはとても嬉しいニュースでした。この条約の下で被爆国日本の政府にも参加してもらい核兵器廃絶に向けて動いて欲しいと望んでいます」と話します。