森友・加計学園問題を取材し、菅官房長官に質問を続ける東京新聞社会部の望月衣塑子記者(写真)を招いて、11月11日金沢地区センターで講演会を開きました。
望月記者は、千葉、横浜、埼玉支局や社会部記者として、軍学共同や武器輸出をテーマに取材してきたことを紹介。
◆権力監視に委縮しない
「権力側は常に隠そうとする。それを暴き出すことが自分に課せられた仕事」と自らに言い聞かせてきたという。両学園問題をメディアに取り上げ始めると「疑問を直接ぶつけるために官房長官会見に行かせてほしいと幹部に申し出て、6月から菅官房長への質問を始めた」そうです。
「メディアの役割は権力の監視。厳しい状況下でも委縮してはいられない」イギリスの作家ジョージ・オーエルの言葉を紹介し「私もめげずにやっていきたい」と語りました。
◆熱い記者魂が会場を包む
この講演を主催した「安倍9条改憲ストップ金沢アクション」のメンバーは、次のような感想を述べています。
遠方から駆けつけて下さる望月さんを会場をいっぱいにしてお迎えできるのか、僅か1か月の広報活動は緊張の連続でした。
案に相違して当日会場は人であふれ、望月さんの小柄な体からあふれ出る熱い記者魂が会場いっぱいに伝わりました。
「メディアの役割は権力の監視」の魂はブレることなく、菅官房長官に納得するまで質問を続ける勇気と情熱、取材現場の具体的な話など、現場の記者の生の声を聞くことができました。
◆健全なメディアの後押し
アベ政権になって以来、テレビの報道番組から権力側に不都合なジャーナリストが次々に降ろされる現実、メディアが萎縮していく姿、物言えぬ社会再来の不安を感じます。
望月さんの姿から、社会がメディア批判で終わるのでなく、彼女のような記者が活動しやすいように後押しをして、健全なメディアを育てる責任があるのではないかと感じました。