青森県弘前市は、第2の故郷です。夫の仕事で15年間住みました。弘前藩第2藩主の津軽信枚が1611年に築城した弘前城。弘前公園は日本屈指の桜の名所で、4月にはソメイヨシノやしだれ桜、八重桜など52種約2600本、うち樹齢100年を超すソメイヨシノが400本あり、一枝に花がびっしりと咲き、濃い桜色でそれは見事です。
夏は「弘前ねぷた祭」表に三国志や水滸伝などの武者絵、裏に美人画が描かれた扇型の山車灯篭を多勢の市民が太鼓や笛、鐘と共に「ヤーヤドー」の掛け声で曳き、練り歩きます。高さは6mから10m、幼稚園、保育園や高校生が作ったねぶたもあります。我が家では、子供が幼稚園で作ったねぷたで参加させてもらいました。
ねぷたの山車行列の先陣を切るのは「津軽じょっぱり大太鼓」直径3.3mの大太鼓で、前後の上下で数人が長ばちで「ドンコドンコ・ドンコドン」と打ち鳴らします。威厳ある大太鼓の響きとお囃子、掛け声、夏の夜を幻想的に彩る80基あまりの大小さまざまなねぷたの長い行列。城下町ならではの情緒あふれる夏祭りです。(富岡・村田)